【デッキ紹介】連合の実験室 vol.7「水底のクラーケンを巡る旅」【パイオニア】
デッキ紹介記事まとめは下記よりどうぞ
https://manacapsule.diarynote.jp/201812100147053518/

皆さん、お元気ですか?
シミックンは元気に実験を続けています。

ただし、繰り返される禁止によってテンションは下がり気味。
最新のエキスパンションからもウーロという強いカードが出たものの、
これがまー高い高い。

強い(高い)カードを集めて勝っても、そこに実験の余地は少ない…

ということで、今回目をつけた実験体がこちら!

Nadir Kraken / 水底のクラーケン (1)(青)(青)
クリーチャー — クラーケン(Kraken)
あなたがカードを1枚引くたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、水底のクラーケンの上に+1/+1カウンターを1個置き、青の1/1の触手(Tentacle)クリーチャー・トークンを1体生成する。
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若き紅蓮術士系譜のトークン生成能力。
放置しておくとどんどん戦場を制圧してしまうその効果は、敵ながら憧れたものです。

シミックカラーから実用レベルの亜種が出るのを待ち続けて、
ようやく出てきてくれたからには何とかしてデッキにしなければ!

崇高な工匠、サヒーリ? だって赤が混じってるんだもん。
…というのは冗談として、やはり赤いデッキで使うのが良さそうという結論に行きがちなんですよね。

なので、今回こそはシミックカラーならではのデッキを目指し、
今ホットなパイオニアをターゲットに実験スタートです!


■検証①:専用コンボを仕込む!

ドローで誘発 ⇒ クリーチャートークンが出る & +1/+1カウンターが乗る

この条件は若き紅蓮術士の「唱える」よりも緩いので十分コンボが狙えます。
シミックカラーで思い当たるのは…

・唯々+諾々/Beck+Call
 ⇒一度誘発させれば、マナ払うごとにトークンとカウンターがいくらでも!

・ザーメクのギルド魔道士/Zameck Guildmage
 ⇒カウンター1つが乗っている状態なら、青緑(1)払うたびに1ドロー&トークン生成!

この2パターンを軸にデッキを組んでみました!
…と言いたいところですが、パイオニアにおいてもマナの支払いがネックとなり断念。

一応スタンダードでも唯々+諾々に近いコンボはできます。
・滝の賢者/Sage of the Falls
 ⇒5マナで、ルーター効果なので手札は増えませんけど、それでも良ければ。

(カウンターとトークンは増やし放題なので十分強いと思いますけどね)



■検証②:3マナのタコ!

皆さんお気づきですよね?

Whelming Wave / 圧倒的な波 (2)(青)(青)
ソーサリー
クラーケン(Kraken)、リバイアサン(Leviathan)、タコ(Octopus)、海蛇(Serpent)以外のすべてのクリーチャーをオーナーの手札に戻す。

そう、この全体バウンスを使ってくれと言わんばかりの設定じゃないですか!

実は2マナにもクラーケンがいますよね?そう、
・氷の中の存在
 ⇒変身前はホラーだけですが、変身後はクラーケン・ホラーに。

さらにシミックンお気に入りのタコがもう1匹。
・老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend

こちらはこれらを軸に、盤面を一方的にリセットし続けるプラン。
発想としては悪くなさそうだったのですが、触手トークンは消えてしまうんですよね。

氷の中の存在の変身も課題になるので、今回は保留にしました。



■検証③:相性のいいカードで回りを固める!

能力のコストとしてマナがかかる以上、その威力を最大に活用するには、
・低マナコストで複数枚ドローできる
ことが理想。
パイオニアでめぼしいカードといえば、イゼットフェニックスを参考に…

・選択/Opt
・航路の作成/Chart a Course
・宝船の巡航/Treasure Cruise


そして最新弾から、
・意味の渇望/Thirst for Meaning

さらに、タップ能力でルーターを行える強カード
・ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy

極めつけはドローにもできるカウンターカード
・検閲/Censor

これらを全部入れ、氷の中の存在とクラーケンの2種類をフィニッシャーにしたデッキが完成!

悪くなさそうに見えますよね?
しかし、そこには致命的な欠陥がありました。それは…

緑要素どこ?

急いでデッキを解体しました。

カードのチョイスは悪くないので、緑のカードが入る余地がないかを模索すると…

Growth Spiral / 成長のらせん (緑)(青)
インスタント
カードを1枚引く。あなたは、あなたの手札から土地カード1枚を戦場に出してもよい


このドロー効果でクラーケンの効果が誘発し、土地を置けばコストとして1マナ出せる…
完璧なシナジーに辿り着いたのです!!

むむ、しかしこの効果といえば…そうウーロ。
1枚だけ持っているウーロを組み込み、今度こそ完成!

テストプレイしてみた感想は…

イゼットフェニックスの下位互換感がすごい。

やはり、除去が苦手なシミックカラーでスペル偏重のデッキは強度が出しにくいという感想になりました。

ただ、収穫もあって、
1ターン目:選択やサイクリングで1枚墓地へ
2ターン目:神童ジェイス
3ターン目:意味の渇望で2ディスカード+渇望が墓地へ+ジェイスのルーターで5枚達成
4ターン目:ウーロが落ちていれば脱出


という綺麗な流れができたこと。
ただ、クラーケンほったらかしなので、ウーロが安くなって4枚手に入ったときにでもまた。


ここで意味の渇望に注目。
ドロー系のエンチャントがあれば、アドバンテージで圧倒するデッキになるかも?
ということで…


■検証④:ドローエンチャントは得意なシミック

そういえば、優秀なドローエンチャントには心当たりがありました。

Curious Obsession / 執着的探訪 (青)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに「このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。」を持つ。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたがクリーチャーで攻撃していなかった場合、執着的探訪を生け贄に捧げる。


これをクラーケンより前に運用できていれば、能力に必要なマナを残したままドローができますね。

そして、ここまでの反省を活かして緑要素もリサーチした結果…

・第六感/Sixth Sense
・形成師の聖域/Shapers’ Sanctuary


これらを活かすには、低マナ域で攻撃を通しやすいクリーチャーが必要です。
そうしてたどり着いたデッキ概要がこちら


■デッキ名:クラーケンfeatスピリット(プロトタイプ版)

土地(22)

クリーチャー(16)
4《蔓延するもの/Permeating Mass》
4《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
4《水底のクラーケン/Nadir Kraken》
2《セイレーンの嵐鎮め/Siren Stormtamer》
2《厚かましい借り手/Brazen Borrower》

呪文(22)
4《執着的探訪/Curious Obsession》
4《航路の作成/Chart a Course》
4《検閲/Censor》
3《意味の渇望/Thirst for Meaning》
2《選択/Opt》
2《非実体化/Unsubstantiate》
2《形成師の聖域/Shapers’ Sanctuary》
1《第六感/Sixth Sense》



中々戦える形になってきました。

枚数こそ2枚ですが、形成師の聖域をセットしておけば、
1マナ残してクラーケンを出すことで、即除去されても最低でも1回は仕事ができるので
ぜひとも維持したい組み合わせですね。

ただ、この型でも納得できません。
なぜなら、スピリットデッキの方が強くね?という疑問が払拭できないからです。


そして、新たな可能性にも目を向けることにしました。



■検証⑤:ドローギミックを持つ部族

シミックの部族といえば…エルフ、そしてマーフォーク!
エルフもレガシーで言えば垣間見る自然からのドローコンボがあります。
先に挙げた唯々+諾々で近い動きを目指すことはできるのですが、結局マナの生成に課題が残ります。

ではマーフォークは…?

そして思い出したのです。ヤツの存在を…

Kumena, Tyrant of Orazca / オラーズカの暴君、クメーナ (1)(緑)(青)
伝説のクリーチャー — マーフォーク(Merfolk) シャーマン(Shaman)
あなたがコントロールしているアンタップ状態の他のマーフォーク(Merfolk)1体をタップする:このターン、オラーズカの暴君、クメーナはブロックされない。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のマーフォーク3体をタップする:カードを1枚引く。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のマーフォーク5体をタップする:あなたがコントロールしている各マーフォークの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。
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シミックのジェネラルキター!

2番目の効果、マナを使わずに複数枚ドローが狙えるという相性バッチリじゃないですか!

そういえばパイオニアでマーフォークデッキもあまり見ないので、
今回はこの方向にまとめてみることにしました。


■デッキ名:集合した水底のお友達

土地(22)

クリーチャー(30)
4《水底の生術師/Benthic Biomancer》
4《クメーナの語り部/Kumena’s Speaker》
4《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4《マーフォークの霧縛り/Merfolk Mistbinder》
4《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster》
2《潮流の先駆け/Harbinger of the Tides》
4《水底のクラーケン/Nadir Kraken》
4《オラーズカの暴君、クメーナ/Kumena, Tyrant of Orazca》

呪文(8)
4《集合した中隊/Collected Company》
2《呪文貫き/Spell Pierce》
2《形成師の聖域/Shapers’ Sanctuary》


こうしてみると、集合した中隊から出せますし、銀エラとも好相性、
全体除去をケアするためにクメーナでドローしている間に触手が増えていく…
と、なかなか良さそうな圧力を感じますね。

コンボや除去コントロールにはサイドから対応する必要はありそうですけど。


■検証結果:十分なポテンシャル!しかし…

色々と試していく中で、十分デッキの軸にできる性能であることを確信しました!

でも、こんな環境が存在するらしいです…
・1マナインスタントで3ドローできる《渦まく知識》が使える
・クラーケンを守りながら1ドローもできる《夏の帳》が使える


そう、レガシー!!

今後はレガシーに向けて検証を続けていきたいと思います。
To be continued...

最後に余談ですが、
インバーターやヘリオッドバリスタなど、コンボが強いとされる環境ですが、
おそらく何かしらの禁止が入るでしょう…

自分が使っていたデッキが使えなくなると、テンションが下がるのは仕方ないこと。
でも、今回のようなオリジナルデッキなら禁止の心配も少ないので、おススメですよ!


今度はどんな実験をしようかな?
またねー。

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