デッキ紹介記事まとめは下記よりどうぞ
https://manacapsule.diarynote.jp/201812100147053518/
≪ボーナスで始める初めてレガシーとは?≫
Mana Capsuleメンバー内の最近mtgを始めたメンバーから、
「レガシーを初めてみたいので、初心者に向けての記事をなんか書いてください。」
的な貴重な意見を頂いたので、なんか書いてみますか。と軽く思ってしまったのが発端。
ネットを徘徊すればそれ系の記事はわんさか出てくると思いますが、
折角なので、ボーナスの時期も近いしお手軽な感じで、
デッキが組めないかなってお話しが出来ればという感じでございます。
日記では初めましてとなります。
黒の信奉者と申します。
最後はHNからも察せる通り、黒単となります。
まずはデッキリストをご覧ください。
■デッキ解説
リアニメイト(Reanimate = 生き返らせる)の名前通り、墓地にあるクリーチャーを直接場に出すコンボデッキです。
手順はいたってシンプル。
①クリーチャーを墓地に送る
↓
②墓地からクリーチャーを場に出す
↓
③場に出したクリーチャーで殴り倒す
③までたどり着けば後は対戦相手のライフを削りきるだけです。
ここでは役割ごとにデッキ内のカードを紹介いたします。
[クリーチャーを墓地に落とすカード]
墓地からクリーチャーを出すには墓地にクリーチャーがいなければ話になりません。
基本的には後述の《納墓》に頼ることになります。
落としたいカードが手札に来た場合は《集団的蛮行》のコストにしましょう。
手札7枚スタート後手1ターン目であれば何もプレイせずにターンエンドすることで手札からカードを一枚捨てられることをお忘れなく。
《納墓》
1マナのインスタント、デッキから好きなクリーチャーを墓地に送ることができます。
相手のエンドフェイズ前に唱えたり、妨害カードにスタックして唱えたり邪魔されにくいところが特徴です。
初手にあると嬉しい1枚。
《集団的蛮行》
2マナのソーサリー、増呪コストで手札を捨てることが出来ます。
このデッキでは"手札に来てしまったクリーチャーカード"を捨てる大事な機能を持っています。
選べるモードも小回りが利き、メインリストでクリーチャー除去が行えるほぼ唯一のカード。
[墓地からクリーチャーを場に出すカード]
黒には墓地からクリーチャーを出す効果を持つカードがあります。
それらの始祖とも言える《動く死体》や《再活性》を採用しています。
それぞれにリスクはありますがそれを楽しんでこその黒!
通ってしまえば勝利は目前、多少のリスクは目を瞑りましょう。
《再活性》
1マナのソーサリー、墓地から好きなクリーチャーを場に出す代わりに点数で見たマナコスト分のライフを失います。
ライフ損失は大きいですが1マナという軽さは驚異的で非常に強力なカードです。
初手にあると嬉しい1枚。
《動く死体》
2マナのエンチャント、墓地のクリーチャーから好きなクリーチャーを-1/0された状態で場に出します。
《動く死体》が戦場を離れるとクリーチャーも墓地に戻ってしまうことや2マナかかるため速度が落ちてしまうことが難点です。
ライフ損失はありませんのでバーンやデルバーなど、早期にライフを攻めてくるデッキ相手ではこちらを優先します。
[フィニッシャー]
ここまで手間をかけて戦場に出すクリーチャーなのですから強くなければ報われません。
中途半端なクリーチャーでは《剣を鍬に》の一枚で投了…となってしまいます。
可及的速やかにゲームに勝利できるよう厳選されたクリーチャーを採用しています。
年々クリーチャーのパワーが上がっているので1年後には全く別のカードになっているかもしれません。
《墓所のタイタン》
6/6&接死、戦場に出た時と攻撃した時に2/2のゾンビを2体も生成するクリーチャー。
自身も暴力的なスペックを持ち、ゾンビと共に攻撃すると2ターン後には20点削りきれるほど。
《Karakas》でバウンスできず除去されたとしてもゾンビは残るので完全に対処されることは稀です。
グリコン、デルバー等のフェアデッキ相手では個人的に最も信頼できるクリーチャーです。
墓地対策をされてもマナを伸ばして唱えることが出来るためサイド後も主戦力です。
《グリセルブランド》
7/7&飛行&絆魂、7点ライフを支払うことで7ドローできるレガシーで最も使用される伝説のデーモン。
絆魂7点クロックはライフレースを容易に覆しドロー能力で後続の準備もできます。
除去耐性は《墓所のタイタン》に譲りますがどんな相手でも有利がとれる強力なクリーチャーです。
こちらもマナを伸ばして唱えることが出来るためサイド後も主戦力です。
《エメリアの盾、イオナ》
7/7&飛行、対戦相手のみ選んだ色の呪文を唱えさせない伝説の天使。
今回の企画で紹介されたような単色デッキやコンボデッキ、ミラーマッチにも有効です。
単色デッキでも《霊気の薬瓶》を採用したデッキには効果は今ひとつでエルドラージ相手には影響なし。
相手のデッキに左右されやすいカードなのでサイド後に抜けることが多いクリーチャーです。
《大修道士、エリシュ・ノーン》
4/7&警戒、対戦相手のクリーチャー全てに-2/-2の修正を与え続ける伝説の法務官。
ゴブリンやエルフ、デルバー等の小さなクリーチャーが主軸のデッキにめっぽう強いです。
反面コンボデッキやコントロールデッキにはほぼバニラ同然で、クロックが低いため対処されることもしばしば。
イオナと同じく相手のデッキに左右されやすいカードなのでサイド後に抜けることが多いクリーチャーです。
《灰燼の乗り手》
5/5&飛行、戦場に出た時と離れた時にパーマネントの追放ができるクリーチャー。
《罠の橋》など厄介な置物への回答になりますし相手のデッキによっては土地を攻めることが出来ます。
《Karakas》の影響も受けず対処されてもさらに一枚追放できるのでアド損になりにくいです。
長海苔さんの記事にもありますが《実物定時教育》対策になるためメインから少し有利になります。
《虐殺のワーム》
6/5、戦場に出た時に対戦相手のクリーチャーに-2/-2の修正を与えるクリーチャー。
対戦相手のクリーチャーが死亡するたびライフを失わせる能力があるため、チャンプブロックにも耐性があります。
《大修道士、エリシュ・ノーン》と役割が似ているのでサイドボードのみの採用ですが、
マナを伸ばして唱えることが出来る、Karakasの影響を受けない等の利点によりサイドインされることが多いです。
[相手を妨害するカード]
黒の代名詞の1つ、ハンデス。
集団的蛮行でクリーチャー除去もできますがこのデッキではプレイされる前に捨てさせることが基本になります。
相手のキーカードや妨害カードを排除しつつコンボ始動タイミングを狙っていきましょう。
《思考囲い》
《強迫》
《暴露》
相手の手札を確認した上でこちらが1枚選んで捨てさせるカード。
前方確認と障害となるカードの排除のどちらも行うことが出来ます。
《思考囲い》と《暴露》は自分を対象に取ることで手札のクリーチャー捨てることもできます。
とはいえ手札を相手に公開するためリスクが大きく単純にアドバンテージも失うため最終手段です。
《トーラックへの賛歌》
2マナソーサリー、ランダムに2枚も捨てさせるカード。
コンボに直接関係しませんが2枚ランダムに捨てるという効果は強烈で
捨てさせたカード次第では相手を機能不全に追い込むことが出来ます。
初手にあると安心する1枚。
[マナ加速できるカード]
手札破壊やクリーチャー除去の色で知られる黒ですが、レガシーでは加えて強い特色があります。
それは瞬間的なマナ加速です。
強い!説明不要!!
ごめんなさい、嘘です、ちゃんと説明します。
黒1マナが黒3マナになるこの呪文は追加ターンに匹敵する効果をもたらします。
例えば先攻で手札が以下の場合の動きを考えてみましょう。
《沼》、《集団的蛮行》、《沼》、《納墓》、《思考囲い》、《再活性》、《墓所のタイタン》
1ターン目に《思考囲い》をプレイして前方確認
2ターン目に《納墓》と《再活性》をプレイしてフィニッシャーを着地
3ターン目までに《沼》と《再活性》が引けたら《集団的蛮行》で《墓所のタイタン》を捨てて《再活性》をプレイ、といったところでしょうか。
良い動きですが《思考囲い》で見えなかった1枚や相手がマナを使える状況に一抹の不安が残ります。
では《集団的蛮行》が《暗黒の儀式》だったらどうなるでしょうか。
《沼》、《暗黒の儀式》、《沼》、《納墓》、《思考囲い》、《再活性》、《墓所のタイタン》
1ターン目に《暗黒の儀式》をプレイすると
生成した黒3マナで《思考囲い》→《納墓》→《再活性》の順にプレイしてフィニッシャーが着地します。
先の手札では2ターン必要だったことが1ターンでできるため、追加ターンと表現しても遜色ありません。
この動きを止められるカードは少なく、1戦目であればほぼ間違いなく勝てるはずです。
本デッキではもう1つ、重要なマナ加速カードが採用されています。
沼1枚が黒4マナに!驚異のマナ加速!!
プレイする時、起動する時のコストは軽くありませんがその分得られるマナの量は《暗黒の儀式》以上です!
《暗黒の儀式》と《Lake of the Dead》を駆使することで瞬間的に膨大なマナを生成し、フィニッシャーを手札からプレイすることが出来ます。
カウンターで打ち消されてしまっても《再活性》や《動く死体》で戦場に戻す手段はあります。
例えば《沼》が戦場に2枚出ている場合…
1.《沼》2枚から黒マナを生成する = 黒2マナ
2.《沼》を生け贄に捧げて《Lake of the Dead》をプレイ
3.《Lake of the Dead》の(T),沼を1つ生け贄に捧げる効果を起動 = 黒6マナ = 手札から《墓所のタイタン》がプレイ可能
4.《暗黒の儀式》をプレイ = 黒8マナ = 手札から《グリセルブランド》をプレイ
手札から直接唱えられる選択肢があることはリアニメイトの強みです。
サイド後に投入されるであろう墓地対策に対して、メインデッキから少し耐性を持つことができます。
たとえゲーム開始時に《虚空の力線》が設置されたとしても勝ち筋は十分に残されているのです!
上記理由から手札の《墓所のタイタン》と《グリセルブランド》は《集団的蛮行》の増呪コストにしないことも多いです。
墓地から戦場に戻すのか、手札から直接プレイするのかどちらに勝算があるのかを見極めるようにしましょう。
■サイドボード
コンボ成立の速度からメイン戦で苦手なデッキはほとんどありませんがサイド後は状況が変わります。
昨今のレガシー環境は墓地を利用するデッキが数多く存在するため、サイドボードには墓地対策のカードが採用されています。
《虚空の力線》、《安らかなる眠り》、《外科的摘出》、《フェアリーの忌み者》などバリエーションも豊富な為あらゆる角度から妨害を受けます。
そのためこちら側は"リアニメイト以外でも勝てる方法"が必要になります。
今回採用したのは通称"ヘルムヴォイド"と呼ばれるコンボです。
《虚空の力線》が戦場にある状態で《Helm of Obedience》の能力を起動すると
ライブラリから墓地にカードを落とす→《虚空の力線》により墓地に落ちず追放、カードが墓地に置かれていないので先の手順を繰り返す…となり相手のライブラリを全て追放することが出来ます。
《虚空の力線》自体が相手のみに影響する強力な墓地対策カードであり0ターン目に設置出来るため、コンボに必要なカードが実質《Helm of Obedience》のみであるところも長所です。
残りは前述の《虐殺のワーム》以外に、置物対策やクリーチャー除去を採用しています。
■最後に
いかがでしたでしょうか、少しでも黒の魅力が伝われば幸いです。
リアニメイトというデッキタイプは黒単だけではありません。
有名なものだと《信仰無きもの漁り》を投入した赤黒リアニメイトや《入念な研究》とカウンターを有する青黒リアニメイトがあります。
今回の記事で興味が出たら一度リストの比較をされると面白いと思います!
https://manacapsule.diarynote.jp/201812100147053518/
≪ボーナスで始める初めてレガシーとは?≫
Mana Capsuleメンバー内の最近mtgを始めたメンバーから、
「レガシーを初めてみたいので、初心者に向けての記事をなんか書いてください。」
的な貴重な意見を頂いたので、なんか書いてみますか。と軽く思ってしまったのが発端。
ネットを徘徊すればそれ系の記事はわんさか出てくると思いますが、
折角なので、ボーナスの時期も近いしお手軽な感じで、
デッキが組めないかなってお話しが出来ればという感じでございます。
日記では初めましてとなります。
黒の信奉者と申します。
最後はHNからも察せる通り、黒単となります。
まずはデッキリストをご覧ください。
■デッキ名:黒単リアニメイト
■メインボード:60
土地(20)
《沼》 18
《Lake of the Dead》 2
クリーチャー(9)
《墓所のタイタン》 4
《グリセルブランド》 2
《エメリアの盾、イオナ》 1
《灰燼の乗り手》 1
《大修道士、エリシュ・ノーン》 1
呪文(31)
《再活性》 4
《暗黒の儀式》 4
《強迫》 3
《思考囲い》 3
《納墓》 4
《トーラックへの賛歌》 4
《動く死体》 4
《集団的蛮行》 4
《暴露》 1
サイドボード(15)
《虚空の力線》 4
《悪魔の布告》 2
《Helm of Obedience》 2
《虐殺のワーム》 2
《漸増爆弾》 2
《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》 1
《毒の濁流》 1
《真髄の針》 1
■デッキ解説
リアニメイト(Reanimate = 生き返らせる)の名前通り、墓地にあるクリーチャーを直接場に出すコンボデッキです。
手順はいたってシンプル。
①クリーチャーを墓地に送る
↓
②墓地からクリーチャーを場に出す
↓
③場に出したクリーチャーで殴り倒す
③までたどり着けば後は対戦相手のライフを削りきるだけです。
ここでは役割ごとにデッキ内のカードを紹介いたします。
[クリーチャーを墓地に落とすカード]
墓地からクリーチャーを出すには墓地にクリーチャーがいなければ話になりません。
基本的には後述の《納墓》に頼ることになります。
落としたいカードが手札に来た場合は《集団的蛮行》のコストにしましょう。
手札7枚スタート後手1ターン目であれば何もプレイせずにターンエンドすることで手札からカードを一枚捨てられることをお忘れなく。
《納墓》
1マナのインスタント、デッキから好きなクリーチャーを墓地に送ることができます。
相手のエンドフェイズ前に唱えたり、妨害カードにスタックして唱えたり邪魔されにくいところが特徴です。
初手にあると嬉しい1枚。
《集団的蛮行》
2マナのソーサリー、増呪コストで手札を捨てることが出来ます。
このデッキでは"手札に来てしまったクリーチャーカード"を捨てる大事な機能を持っています。
選べるモードも小回りが利き、メインリストでクリーチャー除去が行えるほぼ唯一のカード。
[墓地からクリーチャーを場に出すカード]
黒には墓地からクリーチャーを出す効果を持つカードがあります。
それらの始祖とも言える《動く死体》や《再活性》を採用しています。
それぞれにリスクはありますがそれを楽しんでこその黒!
通ってしまえば勝利は目前、多少のリスクは目を瞑りましょう。
《再活性》
1マナのソーサリー、墓地から好きなクリーチャーを場に出す代わりに点数で見たマナコスト分のライフを失います。
ライフ損失は大きいですが1マナという軽さは驚異的で非常に強力なカードです。
初手にあると嬉しい1枚。
《動く死体》
2マナのエンチャント、墓地のクリーチャーから好きなクリーチャーを-1/0された状態で場に出します。
《動く死体》が戦場を離れるとクリーチャーも墓地に戻ってしまうことや2マナかかるため速度が落ちてしまうことが難点です。
ライフ損失はありませんのでバーンやデルバーなど、早期にライフを攻めてくるデッキ相手ではこちらを優先します。
[フィニッシャー]
ここまで手間をかけて戦場に出すクリーチャーなのですから強くなければ報われません。
中途半端なクリーチャーでは《剣を鍬に》の一枚で投了…となってしまいます。
可及的速やかにゲームに勝利できるよう厳選されたクリーチャーを採用しています。
年々クリーチャーのパワーが上がっているので1年後には全く別のカードになっているかもしれません。
《墓所のタイタン》
6/6&接死、戦場に出た時と攻撃した時に2/2のゾンビを2体も生成するクリーチャー。
自身も暴力的なスペックを持ち、ゾンビと共に攻撃すると2ターン後には20点削りきれるほど。
《Karakas》でバウンスできず除去されたとしてもゾンビは残るので完全に対処されることは稀です。
グリコン、デルバー等のフェアデッキ相手では個人的に最も信頼できるクリーチャーです。
墓地対策をされてもマナを伸ばして唱えることが出来るためサイド後も主戦力です。
《グリセルブランド》
7/7&飛行&絆魂、7点ライフを支払うことで7ドローできるレガシーで最も使用される伝説のデーモン。
絆魂7点クロックはライフレースを容易に覆しドロー能力で後続の準備もできます。
除去耐性は《墓所のタイタン》に譲りますがどんな相手でも有利がとれる強力なクリーチャーです。
こちらもマナを伸ばして唱えることが出来るためサイド後も主戦力です。
《エメリアの盾、イオナ》
7/7&飛行、対戦相手のみ選んだ色の呪文を唱えさせない伝説の天使。
今回の企画で紹介されたような単色デッキやコンボデッキ、ミラーマッチにも有効です。
単色デッキでも《霊気の薬瓶》を採用したデッキには効果は今ひとつでエルドラージ相手には影響なし。
相手のデッキに左右されやすいカードなのでサイド後に抜けることが多いクリーチャーです。
《大修道士、エリシュ・ノーン》
4/7&警戒、対戦相手のクリーチャー全てに-2/-2の修正を与え続ける伝説の法務官。
ゴブリンやエルフ、デルバー等の小さなクリーチャーが主軸のデッキにめっぽう強いです。
反面コンボデッキやコントロールデッキにはほぼバニラ同然で、クロックが低いため対処されることもしばしば。
イオナと同じく相手のデッキに左右されやすいカードなのでサイド後に抜けることが多いクリーチャーです。
《灰燼の乗り手》
5/5&飛行、戦場に出た時と離れた時にパーマネントの追放ができるクリーチャー。
《罠の橋》など厄介な置物への回答になりますし相手のデッキによっては土地を攻めることが出来ます。
《Karakas》の影響も受けず対処されてもさらに一枚追放できるのでアド損になりにくいです。
長海苔さんの記事にもありますが《実物定時教育》対策になるためメインから少し有利になります。
《虐殺のワーム》
6/5、戦場に出た時に対戦相手のクリーチャーに-2/-2の修正を与えるクリーチャー。
対戦相手のクリーチャーが死亡するたびライフを失わせる能力があるため、チャンプブロックにも耐性があります。
《大修道士、エリシュ・ノーン》と役割が似ているのでサイドボードのみの採用ですが、
マナを伸ばして唱えることが出来る、Karakasの影響を受けない等の利点によりサイドインされることが多いです。
[相手を妨害するカード]
黒の代名詞の1つ、ハンデス。
集団的蛮行でクリーチャー除去もできますがこのデッキではプレイされる前に捨てさせることが基本になります。
相手のキーカードや妨害カードを排除しつつコンボ始動タイミングを狙っていきましょう。
《思考囲い》
《強迫》
《暴露》
相手の手札を確認した上でこちらが1枚選んで捨てさせるカード。
前方確認と障害となるカードの排除のどちらも行うことが出来ます。
《思考囲い》と《暴露》は自分を対象に取ることで手札のクリーチャー捨てることもできます。
とはいえ手札を相手に公開するためリスクが大きく単純にアドバンテージも失うため最終手段です。
《トーラックへの賛歌》
2マナソーサリー、ランダムに2枚も捨てさせるカード。
コンボに直接関係しませんが2枚ランダムに捨てるという効果は強烈で
捨てさせたカード次第では相手を機能不全に追い込むことが出来ます。
初手にあると安心する1枚。
[マナ加速できるカード]
手札破壊やクリーチャー除去の色で知られる黒ですが、レガシーでは加えて強い特色があります。
それは瞬間的なマナ加速です。
Dark Ritual / 暗黒の儀式 (黒)
インスタント
(黒)(黒)(黒)を加える。
強い!説明不要!!
ごめんなさい、嘘です、ちゃんと説明します。
黒1マナが黒3マナになるこの呪文は追加ターンに匹敵する効果をもたらします。
例えば先攻で手札が以下の場合の動きを考えてみましょう。
《沼》、《集団的蛮行》、《沼》、《納墓》、《思考囲い》、《再活性》、《墓所のタイタン》
1ターン目に《思考囲い》をプレイして前方確認
2ターン目に《納墓》と《再活性》をプレイしてフィニッシャーを着地
3ターン目までに《沼》と《再活性》が引けたら《集団的蛮行》で《墓所のタイタン》を捨てて《再活性》をプレイ、といったところでしょうか。
良い動きですが《思考囲い》で見えなかった1枚や相手がマナを使える状況に一抹の不安が残ります。
では《集団的蛮行》が《暗黒の儀式》だったらどうなるでしょうか。
《沼》、《暗黒の儀式》、《沼》、《納墓》、《思考囲い》、《再活性》、《墓所のタイタン》
1ターン目に《暗黒の儀式》をプレイすると
生成した黒3マナで《思考囲い》→《納墓》→《再活性》の順にプレイしてフィニッシャーが着地します。
先の手札では2ターン必要だったことが1ターンでできるため、追加ターンと表現しても遜色ありません。
この動きを止められるカードは少なく、1戦目であればほぼ間違いなく勝てるはずです。
本デッキではもう1つ、重要なマナ加速カードが採用されています。
Lake of the Dead
土地
Lake of the Deadが戦場に出るなら、代わりに沼(Swamp)を1つ生け贄に捧げる。そうしたなら、Lake of the Deadを戦場に出す。そうしなかったなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):(黒)を加える。
(T),沼を1つ生け贄に捧げる:(黒)(黒)(黒)(黒)を加える。
沼1枚が黒4マナに!驚異のマナ加速!!
プレイする時、起動する時のコストは軽くありませんがその分得られるマナの量は《暗黒の儀式》以上です!
《暗黒の儀式》と《Lake of the Dead》を駆使することで瞬間的に膨大なマナを生成し、フィニッシャーを手札からプレイすることが出来ます。
カウンターで打ち消されてしまっても《再活性》や《動く死体》で戦場に戻す手段はあります。
例えば《沼》が戦場に2枚出ている場合…
1.《沼》2枚から黒マナを生成する = 黒2マナ
2.《沼》を生け贄に捧げて《Lake of the Dead》をプレイ
3.《Lake of the Dead》の(T),沼を1つ生け贄に捧げる効果を起動 = 黒6マナ = 手札から《墓所のタイタン》がプレイ可能
4.《暗黒の儀式》をプレイ = 黒8マナ = 手札から《グリセルブランド》をプレイ
手札から直接唱えられる選択肢があることはリアニメイトの強みです。
サイド後に投入されるであろう墓地対策に対して、メインデッキから少し耐性を持つことができます。
たとえゲーム開始時に《虚空の力線》が設置されたとしても勝ち筋は十分に残されているのです!
上記理由から手札の《墓所のタイタン》と《グリセルブランド》は《集団的蛮行》の増呪コストにしないことも多いです。
墓地から戦場に戻すのか、手札から直接プレイするのかどちらに勝算があるのかを見極めるようにしましょう。
■サイドボード
コンボ成立の速度からメイン戦で苦手なデッキはほとんどありませんがサイド後は状況が変わります。
昨今のレガシー環境は墓地を利用するデッキが数多く存在するため、サイドボードには墓地対策のカードが採用されています。
《虚空の力線》、《安らかなる眠り》、《外科的摘出》、《フェアリーの忌み者》などバリエーションも豊富な為あらゆる角度から妨害を受けます。
そのためこちら側は"リアニメイト以外でも勝てる方法"が必要になります。
今回採用したのは通称"ヘルムヴォイド"と呼ばれるコンボです。
Helm of Obedience (4)
アーティファクト
(X),(T):対戦相手1人を対象とする。
そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを、この方法でクリーチャー・カードかカードがX枚置かれるかするまで自分の墓地に置く。
この方法によりクリーチャー・カードが墓地に置かれた場合、Helm of Obedienceを生け贄に捧げるとともにそのカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。Xは0にできない。
Leyline of the Void / 虚空の力線 (2)(黒)(黒)
エンチャント
虚空の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを始めてもよい。
いずれかの領域から対戦相手の墓地にカードが置かれる場合、代わりにそれを追放する。
《虚空の力線》が戦場にある状態で《Helm of Obedience》の能力を起動すると
ライブラリから墓地にカードを落とす→《虚空の力線》により墓地に落ちず追放、カードが墓地に置かれていないので先の手順を繰り返す…となり相手のライブラリを全て追放することが出来ます。
《虚空の力線》自体が相手のみに影響する強力な墓地対策カードであり0ターン目に設置出来るため、コンボに必要なカードが実質《Helm of Obedience》のみであるところも長所です。
残りは前述の《虐殺のワーム》以外に、置物対策やクリーチャー除去を採用しています。
■最後に
いかがでしたでしょうか、少しでも黒の魅力が伝われば幸いです。
リアニメイトというデッキタイプは黒単だけではありません。
有名なものだと《信仰無きもの漁り》を投入した赤黒リアニメイトや《入念な研究》とカウンターを有する青黒リアニメイトがあります。
今回の記事で興味が出たら一度リストの比較をされると面白いと思います!