デッキ紹介記事まとめは下記よりどうぞ
https://manacapsule.diarynote.jp/201812100147053518/
<電波でGO!!とは?>
Mana Capsuleのメンバーが思いついたデッキの紹介と、仲間内での実戦結果を綴るコラムである。
Mana Capsuleのコンテンツ充実のための企画。
■事の発端
こんにちはもしくはこんばんは。
Mana CapsuleのGOだ。
レガシーで最も強いカードは何か?
こういった問いかけは常日頃から意見が交わされるモノだ。
もちろん、フォーマットで禁止のカードの名前も上がる事も多々ある。
そんな最強のカードの候補といって差し支えない。そんなカードがある。
《苦花/Bitterblossom》
たった2マナで毎ターントークンを生成し、このカードだけで相手に勝ってしまう事もあるカード。
また、非常にキレイなイラストでファンも多い。
唯一無二の能力と強さを持つこのカード。
ミッドレンジからコントロールまで活躍するカードだが…。
もし、もしも…。
12枚の苦花をデッキに積むことができたら…。
4枚ではない。3倍の数の12枚。
1枚で勝負を決めるカードが12枚だ。
それは最強のデッキと呼べるのではなかろうか!!
これは、5枚目以降の苦花を見つけてしまった男の戦いの記録である。
■研究と考察
12枚の苦花とは一体何か。まずはその疑問にお答えしよう。
追加の苦花は以下だ。
《騒然の呪い/Curse of Disturbance》
《浅すぎる墓穴の呪い/Curse of Shallow Graves》
…きみたち、苦花…?写真と違わない?
どちらも統率者デッキで登場した黒い呪いエンチャント。効果もほとんど同じ。
3マナで設置し、それからは2/2ゾンビを生成し続ける。
確かに攻撃できなければトークンが生み出せないというデメリットがあるが、
それでも毎ターントークン生成が強いのは苦花も同盟ギデオンも証明している。
苦花と一緒に揃えば効率2倍、いやトークンのサイズだけで見れば1/1+2/2で3倍だ!!
こうして12枚の苦花は揃った。さあデッキ構築の時間だ!
■デッキになるまで、その1
とりあえずはこれらの12枚のカードをデッキに入れる事だけが確定した。
次に、のこりの48枚をどの様にまとめるかを考え始めたが、なかなかに難航したのだ。
なんせ、12枚の内8枚は3マナのカードだ。
レガシーではさすがに重すぎるカードになる。
通常のフェアデッキに挿してもまともに機能はしないだろう。
また、脇を固めるべきカードは何か、色は何をタッチすべきか?
といった事も全く決まらなかった。
そんなこんなで悩んでいたが…ある時に気づいた。
12枚のエンチャントを入れる事は確定している。
これはすなわち、エンチャントデッキになるのではないか…?
つまり…
<エンチャントレス>
レガシーに古くから存在する。エンチャントを使ったロック系のデッキだ。
《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》
《女魔術師の存在/Enchantress’s Presence》
エンチャントを唱えるごとにドローができるエンチャントレスの存在を軸に、
残りのパーツをマナ加速、ロック要素、そしてフィニッシャーで固めたデッキだが、
昨今の立ち位置はローグデッキとなっている。
そう。エンチャントレスに12苦花を入れれば良いのでは無いか??
エンチャントレスといえばフィニッシャーとして良く採用されているのはエムラクールだが、
他のアンフェアデッキでも良く使われるカードだけに対策の嵐を超えなければならない。
12苦花なら、その対策をすり抜けて戦えるのではないか?
完全に新しいエンチャントレスとして爆誕できるのではないか??
■デッキになるまで、その2
いよいよデッキの方針は固まってきた。
後は組んで回すだけ…私はプロキシーを印刷し、一人回しを始めた。
しかし、ここに来てまたしても、壁にぶち当たるのだ。
すぐさまこのデッキの欠陥に気がついてしまったのだった…。
《虚空の杯/Chalice of the Void》デッキに勝てない…。
エンチャントレスは8枚の1マナ加速からマナを得て、ロックパーツを展開するのが基本的な動きだ。
そのため、相手に虚空の杯を置かれるとその時点で一気に動きが止まるのだ。
また、デッキの防御力も気になった。
カウンターを使わないので、相手がアンフェアだった場合の対策がサイドボードありきになってしまうのだ。
メインボード戦ではこちらがロックを決める前に敗北してしまうし、サイド後に2本ちゃんと取れるとは思えない。
この2点
・虚空の杯デッキに弱い
・コンボデッキに弱い
という弱点が、このデッキではまともに戦えない事を証明していた。
現代でエンチャントレスが流行らない原因でもあるだろう。
これらの課題をなんとかしなければ、まともにデッキとは呼べないだろう。
この問題に頭を抱えており、相談に乗ってくれたのが
あの小走りアタック※を自作したりんくん
※https://manacapsule.diarynote.jp/201812150008198474/
デッキレシピを見せた時に言った一言が以下。
「これ自分がチャリス積めば良いんじゃね?」
天 才 現 る
確かに、自分のデッキのマナ加速エンチャントを
金属モックスと古の墳墓にしてしまえば、虚空の杯を積む事は可能である。
しかも、問題となっていた対コンボ戦においても、少なくとも1発で負けとなる可能性が極端に減るのである。
その上、冒頭に挙げていた問題であった
といった構造の問題も墳墓+モックスで解決が可能なのである。
1ターン目虚空の杯、2ターン目エンチャントレス、3ターン目苦花。
さすが小走り破滅エンジンに注目するだけの眼力のある男。
こうして、全ての問題を超えて、いよいよデッキと呼べる状態までなった。
これが「十二苦花」だ。
ロジック上最強最高のデッキが、ここに誕生した。
■デッキの解説
メインはこちらのロック&トークン戦術で勝利する。
たとえ対応策があるデッキでも、独房監禁をどけるのは
真の木立ちがあるので非常に困難となる。
サイド後は相手に合わせてカードを選択する。
特にアンフェア相手の対策カードは非常に豊富で、
メインのチャリスに加えて、法の定め、安らかなる眠り、謙虚で
戦略を完全否定する。
エンチャントまで吹き飛ばせる全除去(全ては塵になど)対策に
補充がサイドに入っている。
そう、ロジックでは最強最高のデッキなのだ。
■実戦結果所感
デッキを用意し、身内の練習場に持ち込む。
レガシー環境での新アーキタイプの登場に興奮を隠せない。
実際の試合結果を書きたい。
●練習試合結果
対戦相手:Mana Capsuleメンバー わか さん
デッキ: 対立デッキ
結果: 1勝4負
対戦相手:Mana Capsuleメンバー りん さん
デッキ: 小走りスニーク(https://manacapsule.diarynote.jp/201812150008198474/)
結果: 0勝5負
1勝9負!(しかもローグデッキ相手…)
はいクソ~ 二度とやらんわこんなクソデッキ。
■反省、そして…
結果は事実だ。このデッキでは勝てなかった。
どうしてダメだったのか。何が問題だったのか。
メイン戦での1勝は、手札からエンチャントレスとロック要素をキレイに
展開できた後に勝ちに向かうルートだった。
そう。十二苦花の搭載がこのデッキを弱くしていた。
苦花系2,3枚引いた試合全部負けた。
出しただけでは何もしない3マナエンチャントはさすがにダメだった…。
もっと少ない数で良かったのだ。
それこそ苦花3枚くらいでおそらく十分だろう。
…十二苦花というデッキ開発で、
最終的に苦花3枚になる…。
十二苦花(笑)とは一体何だったのか?
ちなみに、チャリス入りのエンチャントレスとしては感触自体は悪くなかった。
緑白の2色でチャリスを始めとしたロック要素を展開し、エンチャントレスで
ドローを稼ぎ、何かしらフィニッシャーを用意すれば十分にデッキになると思った。
エンチャントレスが引けないときがキビシイので、
サーチカードを入れて展開できればチャンスが全然あるなと感じた。
…
十二苦花(笑)とは一体何だったのか?
そうして、デッキコンセプトが崩壊した結果に満足し、
私はデッキを解体したのだった。
まなかぷデッキ発信基地 ~電波でGO!!~
次回につづく
https://manacapsule.diarynote.jp/201812100147053518/
<電波でGO!!とは?>
Mana Capsuleのメンバーが思いついたデッキの紹介と、仲間内での実戦結果を綴るコラムである。
Mana Capsuleのコンテンツ充実のための企画。
■事の発端
こんにちはもしくはこんばんは。
Mana CapsuleのGOだ。
レガシーで最も強いカードは何か?
こういった問いかけは常日頃から意見が交わされるモノだ。
もちろん、フォーマットで禁止のカードの名前も上がる事も多々ある。
そんな最強のカードの候補といって差し支えない。そんなカードがある。
《苦花/Bitterblossom》
たった2マナで毎ターントークンを生成し、このカードだけで相手に勝ってしまう事もあるカード。
また、非常にキレイなイラストでファンも多い。
唯一無二の能力と強さを持つこのカード。
ミッドレンジからコントロールまで活躍するカードだが…。
もし、もしも…。
12枚の苦花をデッキに積むことができたら…。
4枚ではない。3倍の数の12枚。
1枚で勝負を決めるカードが12枚だ。
それは最強のデッキと呼べるのではなかろうか!!
これは、5枚目以降の苦花を見つけてしまった男の戦いの記録である。
■研究と考察
12枚の苦花とは一体何か。まずはその疑問にお答えしよう。
追加の苦花は以下だ。
《騒然の呪い/Curse of Disturbance》
《浅すぎる墓穴の呪い/Curse of Shallow Graves》
Curse of Disturbance / 騒然の呪い (2)(黒)
エンチャント ? オーラ(Aura) 呪い(Curse)
エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされているプレイヤーが攻撃されるたび、
黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
そのプレイヤーを攻撃している各対戦相手はそれぞれ同じことを行う。
…きみたち、苦花…?
どちらも統率者デッキで登場した黒い呪いエンチャント。効果もほとんど同じ。
3マナで設置し、それからは2/2ゾンビを生成し続ける。
確かに攻撃できなければトークンが生み出せないというデメリットがあるが、
それでも毎ターントークン生成が強いのは苦花も同盟ギデオンも証明している。
苦花と一緒に揃えば効率2倍、いやトークンのサイズだけで見れば1/1+2/2で3倍だ!!
こうして12枚の苦花は揃った。さあデッキ構築の時間だ!
■デッキになるまで、その1
とりあえずはこれらの12枚のカードをデッキに入れる事だけが確定した。
次に、のこりの48枚をどの様にまとめるかを考え始めたが、なかなかに難航したのだ。
なんせ、12枚の内8枚は3マナのカードだ。
レガシーではさすがに重すぎるカードになる。
通常のフェアデッキに挿してもまともに機能はしないだろう。
また、脇を固めるべきカードは何か、色は何をタッチすべきか?
といった事も全く決まらなかった。
そんなこんなで悩んでいたが…ある時に気づいた。
12枚のエンチャントを入れる事は確定している。
これはすなわち、エンチャントデッキになるのではないか…?
つまり…
<エンチャントレス>
レガシーに古くから存在する。エンチャントを使ったロック系のデッキだ。
《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》
《女魔術師の存在/Enchantress’s Presence》
エンチャントを唱えるごとにドローができるエンチャントレスの存在を軸に、
残りのパーツをマナ加速、ロック要素、そしてフィニッシャーで固めたデッキだが、
昨今の立ち位置はローグデッキとなっている。
そう。エンチャントレスに12苦花を入れれば良いのでは無いか??
エンチャントレスといえばフィニッシャーとして良く採用されているのはエムラクールだが、
他のアンフェアデッキでも良く使われるカードだけに対策の嵐を超えなければならない。
12苦花なら、その対策をすり抜けて戦えるのではないか?
完全に新しいエンチャントレスとして爆誕できるのではないか??
■デッキになるまで、その2
いよいよデッキの方針は固まってきた。
後は組んで回すだけ…私はプロキシーを印刷し、一人回しを始めた。
しかし、ここに来てまたしても、壁にぶち当たるのだ。
すぐさまこのデッキの欠陥に気がついてしまったのだった…。
《虚空の杯/Chalice of the Void》デッキに勝てない…。
エンチャントレスは8枚の1マナ加速からマナを得て、ロックパーツを展開するのが基本的な動きだ。
そのため、相手に虚空の杯を置かれるとその時点で一気に動きが止まるのだ。
また、デッキの防御力も気になった。
カウンターを使わないので、相手がアンフェアだった場合の対策がサイドボードありきになってしまうのだ。
メインボード戦ではこちらがロックを決める前に敗北してしまうし、サイド後に2本ちゃんと取れるとは思えない。
この2点
・虚空の杯デッキに弱い
・コンボデッキに弱い
という弱点が、このデッキではまともに戦えない事を証明していた。
現代でエンチャントレスが流行らない原因でもあるだろう。
これらの課題をなんとかしなければ、まともにデッキとは呼べないだろう。
この問題に頭を抱えており、相談に乗ってくれたのが
あの小走りアタック※を自作したりんくん
※https://manacapsule.diarynote.jp/201812150008198474/
デッキレシピを見せた時に言った一言が以下。
「これ自分がチャリス積めば良いんじゃね?」
天 才 現 る
確かに、自分のデッキのマナ加速エンチャントを
金属モックスと古の墳墓にしてしまえば、虚空の杯を積む事は可能である。
しかも、問題となっていた対コンボ戦においても、少なくとも1発で負けとなる可能性が極端に減るのである。
その上、冒頭に挙げていた問題であった
なんせ、12枚の内8枚は3マナのカードだ。
レガシーではさすがに重すぎるカードになる。
通常のフェアデッキに挿してもまともに機能はしないだろう。
といった構造の問題も墳墓+モックスで解決が可能なのである。
1ターン目虚空の杯、2ターン目エンチャントレス、3ターン目苦花。
さすが小走り破滅エンジンに注目するだけの眼力のある男。
こうして、全ての問題を超えて、いよいよデッキと呼べる状態までなった。
これが「十二苦花」だ。
デッキ名:十二苦花
■Main
creature -4
4 アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress
spell - 38
4 虚空の杯/Chalice of the Void
4 金属モックス/Chrome Mox
4 苦花/Bitterblossom
4 真の木立ち/Sterling Grove
2 孤島の聖域/Island Sanctuary
1 森の知恵/Sylvan Library
2 独房監禁/Solitary Confinement
4 排斥/Cast Out
4 浅すぎる墓穴の呪い/Curse of Shallow Graves
4 騒然の呪い/Curse of Disturbance
4 女魔術師の存在/Enchantress’s Presence
1 ニクスの星原/Starfield of Nyx
land - 18
4 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 湿地の干潟/Marsh Flats
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
1 Savannah
1 Bayou
1 Scrubland
1 森/Forest
1 平地/Plains
1 沼/Swamp
--------------------------------------------------
■Sideboard
1 毒の濁流/Toxic Deluge
2 謙虚/Humility
2 フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
3 安らかなる眠り/Rest in Peace
3 法の定め/Rule of Law
2 夜の戦慄/Dread of Night
2 補充/Replenish
--------------------------------------------------
ロジック上最強最高のデッキが、ここに誕生した。
■デッキの解説
メインはこちらのロック&トークン戦術で勝利する。
たとえ対応策があるデッキでも、独房監禁をどけるのは
真の木立ちがあるので非常に困難となる。
サイド後は相手に合わせてカードを選択する。
特にアンフェア相手の対策カードは非常に豊富で、
メインのチャリスに加えて、法の定め、安らかなる眠り、謙虚で
戦略を完全否定する。
エンチャントまで吹き飛ばせる全除去(全ては塵になど)対策に
補充がサイドに入っている。
そう、ロジックでは最強最高のデッキなのだ。
■実戦結果所感
デッキを用意し、身内の練習場に持ち込む。
レガシー環境での新アーキタイプの登場に興奮を隠せない。
実際の試合結果を書きたい。
●練習試合結果
対戦相手:Mana Capsuleメンバー わか さん
デッキ: 対立デッキ
結果: 1勝4負
対戦相手:Mana Capsuleメンバー りん さん
デッキ: 小走りスニーク(https://manacapsule.diarynote.jp/201812150008198474/)
結果: 0勝5負
1勝9負!(しかもローグデッキ相手…)
はいクソ~ 二度とやらんわこんなクソデッキ。
■反省、そして…
結果は事実だ。このデッキでは勝てなかった。
どうしてダメだったのか。何が問題だったのか。
メイン戦での1勝は、手札からエンチャントレスとロック要素をキレイに
展開できた後に勝ちに向かうルートだった。
そう。十二苦花の搭載がこのデッキを弱くしていた。
苦花系2,3枚引いた試合全部負けた。
出しただけでは何もしない3マナエンチャントはさすがにダメだった…。
もっと少ない数で良かったのだ。
それこそ苦花3枚くらいでおそらく十分だろう。
…十二苦花というデッキ開発で、
最終的に苦花3枚になる…。
十二苦花(笑)とは一体何だったのか?
ちなみに、チャリス入りのエンチャントレスとしては感触自体は悪くなかった。
緑白の2色でチャリスを始めとしたロック要素を展開し、エンチャントレスで
ドローを稼ぎ、何かしらフィニッシャーを用意すれば十分にデッキになると思った。
エンチャントレスが引けないときがキビシイので、
サーチカードを入れて展開できればチャンスが全然あるなと感じた。
…
十二苦花(笑)とは一体何だったのか?
そうして、デッキコンセプトが崩壊した結果に満足し、
私はデッキを解体したのだった。
まなかぷデッキ発信基地 ~電波でGO!!~
次回につづく